まるたのました(仮)

インポート移行によりURL他が正常に機能しておりません。気付いたら修正していきます。

ダンジョントラベラーズ2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書 感想

公式サイトhttp://aquaplus.jp/dt2-2/



ダントラ2-2は前作のIF展開、表シナリオから分岐する形となります。
体験版見れば大体初見でも想像が付く流れですが、それでも前作プレイを推奨します。



(注意)

以下個人的な解釈・表現による感想記事となります。

ゲームの内容に対する捉え方や評価は人それぞれです。

決して作品の価値を決定づけるような意図はありません。






以下大雑把な感想、細かい感想は後日気力があれば書きます。




◆評価できる特徴


・キャラクターの闇堕ちグラフィックが良い
(公式サイトは一部キャラ名隠して欲しかったかも)
・ザコ絵は前作使いまわしもあるが、新ザコ絵は変異種として登場。CGもそこそこある。
・大封印書を装備することで召喚マモノを戦闘で扱え、戦略の幅が広がった。
活性マスにより探索や戦闘に新たな歯応え。
着替え屋(衣装)により好きな立ち絵グラフィックを使用出来る。露出派でも質派でも…
・表シナリオ後、裏ボス攻略やおまけコンプを目指すとかなり長くプレイできる。
・回想によりCG周りのイベントやサブイベを好きな時に見られるのは快適






◆不満な点

・調整は入ったが新職業が無く、ゲーム性は2の焼き増し感が強い。
・ダンジョンギミックが裏に入っても同じようなものばかりでつまらない。戻され系も多くやる気が失せる。
・UI…主に拠点が使いにくい。キャラも多いので編成プリセットも欲しかった。
・森ダンジョンの処理落ちや大封印書一覧を開くと重くなる等、動作が不安定になる部分あり。
・傭兵システムの期限切れ。傭兵自体は救済措置レベルなので無くても問題ないが…
・トレハン面。裏では同じボスを何度も倒してレアドロを集めるツライ作業が健在。
・レベルリセットによるクラウン化が事実上倍の手間に… EXスキルを用意しておいてそりゃねーよ!
・主要キャラ以外のボイスがイマイチ。仕方ないとはいえ、イメージと違うものが結構多い。
・主人公が見た目相応ガキっぽい発言が多く人によってはイラっとくるかも。
・裏ラスボス周辺の設定




◆まとめ
2からの正統進化…というよりは焼き増し感があるものの、
何といっても味方から敵キャラまで「萌えキャラ」という独自色。
最近では同人エロゲーなんかにそういうのあるけどボリュームや完成度の高さが違う。
キャラゲー要素も考慮し、イベント周りが充実している点は嬉しい。


表シナリオのメイン要素である闇堕ちはキャラの別側面を見ているようでとてもワクワクした。
それだけに、闇堕ち要素は解除したら終わり…ではなくもっと絡めて欲しかった。
立ち絵的に厳しいだろうが戦力として使ってみたかった、封印書憑依させて暴走させたりでもいいし、
いつもと違った雰囲気のキャラをもっと堪能出来る要素があれば…それが一番残念。


上記も多少絡み表ストーリーは王道ではあるがあまり共感は出来なかった。
裏ストーリーの事情を知ると後味が良いとは言えないため、シナリオ面は総合的に期待以下。
裏ラスボスは擁護不可能なレベルでゲームの評価を下げてきます。時間を費やしてきた事を後悔するレベルの雑さでした。


個人的に不満な点は多いが、最近のDRPG系にしては遊べる部類だと思います。
新作が出れば様子見せず購入するでしょうが、できれば続編ではなく新作「3」でお願いしたい…


細かい点は少しずつ追記中、書き終わりは未定。・


ネタバレあり。自己責任で続きを見て下さい。
〇〇が良い、悪いなどはあくまで私個人の評価や考えです。
ゲームの価値をそのまま表しているものではありません。









・ダントラについて

CGが美しい点やキャラゲー要素(ギャルゲ要素はない)
同人エロゲーにも萌え絵RPGはあるがクオリティが段違いである。


サブイベント回収はノーヒントコンプが非常に厳しいが、
多くのキャラ同士の会話は見ていて楽しいし、パワーアップイベントもある。
更にイベント回想やCGの閲覧がいつでも出来るため非常に快適。


グロテスク要素や鬱要素などが少ない、一応シリアスはあるが他作品と比べてライト。
敵キャラも女の子ばかりで堅苦しい雰囲気が苦手な人でも手に付け易い…のだが、
本シナリオだけでもそこそこ、裏・コンプ要素など含めれば相当時間を吸われてしまうので、
萌えを押し出す割に遊び応えがあるゲーム…というのが一般的な印象だと思う。

推奨年齢17歳以上ということもあり際どい絵や、別の想像ができるテキストもある。




・ダンジョン探索について
活性システムにより属性や物理・魔法の強弱関係への意識を促す点は悪くない。
物理活性はレベリングにも役立つし、探索がボス攻略に影響するという流れを作る点にも貢献している。
一方通行の見えない壁を通過したら活性でした…という罠もある。


しかし、前述したとおり似たようなギミックが延々と続いて飽きる。
それが落とし罠や反復系だったり、隠し扉系戻され系の多さもあってストレスが溜まり易い。


ライブラという職があってのシステムなので別動隊などは作れないし、
世界樹FOEみたいな強弱による探索の緊張感を出す要素も無く、
ダンジョン探索面が単調なのはこのゲームの悪い点とも言える。
一方通行強制エンカ+ランダムでやべーやつが出る…ということもあるが、それを良いとは言えない。


世界樹FOEシステムはよく出来ていると再確認させられた。
ゲームの独自性で緩和されているが、やはりつまらないマップ造りが本作のマイナス面の一つだと言える。




・召喚マモノ
キャラの成長具合に合わせて強化され選択肢の幅が広がるという意味では良システムだが、
やはりというか…捨てキャラだらけでもあるのでもう少し尖らせても良かったと思う。
戦力として強いが封印書でマイナス補正が入るとか…次回作ではそういうものも出るのだろうか。


大封印書選択中のクソ重処理落ちが何より印象に残っている。なんとかしてくれ…




・傭兵システム
召喚マモノと比べて重要度は低く、居なくても問題ないバランス。
…というか大半が捨てキャラとなっている。主に火力面で…
主な使用用途はダンジョン攻略というより強敵戦の保険で、
実用性があるのはDLCダンジョンのキャラか最後半に出てくる旅団勢。
表シナリオでは威嚇射撃持ちのミランダくらい。


問題点は他にもあり、雇用契約がダンジョン内で切れてしまう点だろうか。
割増でいいからダンジョン内で再契約が出来ればなと思った。




・クラウン化
今作ではEXユニークスキルが存在し、その条件がクラウン化となっている。
しかし、前作はLv60でステータス+2だったのが今作ではLv70で+2になり手間が増えた。
経験値倍化装備もあるので、効率を詰めればやれないレベルでは無いが…

嫌々言いながらもPSP版2に続きエルをクラウン化+LV99にしました。
このとき「姫に相応しい称号ね!」とクラウン時に特殊ボイスがあった。
全員分ボイス回収するなら全員クラウン化しなければならない、辛すぎ。



・証
条件の緩いトロフィーとは別にゲーム内でのやり込み要素がある。
証の条件を満たすと特殊編成時の能力アップボーナスが増加する仕組み。


裏攻略・ボス討伐を進めることで最下部付近はある程度解放されるが、
メニュー全制覇や協力スキルの全使用など普通のプレイでは大体スルーするものや
クラウン化、マテリアライズコンプなど時間を莫大に消費する苦行もある。




DLCについて

今作のDLC、シーズンパス2000円で手に入るもの。
ダンジョン(質に差あり、専用戦闘曲・専用ダンジョンBGM)
自社ゲーキャラ装備(序盤のWA2装備以外使いにくい)
自社ゲーキャラ傭兵(通常傭兵より全体的に優遇されている)
自社ゲーキャラCG(上のような感じのCGがダンジョン毎2枚)
追加衣装(好みが別れるため不要な人は不要)
経験値2倍アクセ(全編使える)
装備品入手率UPアクセ(エンチャ仕様がゴミ、汎用リングにも付加確認)


発売日組だった(進度は遅い)のでDLCダンジョン2〜4の戦闘は消化試合だった。


今作では追加キャラは無い。代わりに傭兵という形でキャラが参戦している。
傭兵にしても使い勝手に差があるし、そもそも演出がショボいゲーなのであまり嬉しくはない。


はっきり言うと、経験値アクセが多少便利なくらいで他ゲーに関心が無いなら買わなくて問題ないです。
DLCは不要だが買うならご自由に」の域を出ないという意味では間違っていないが、
発売日からシーズンパス買って待ってた者にとってはやや首をかしげる内容かも。
個人的に追加ダンジョンに求めたものはクリア後Lv90↑推奨の本編を凌駕する超やり込み系ボスだろうか…
クラウン量産用狩場とかレアエンチャ付き確定や誤って消失した一品物の救済措置とかもあれば嬉しかった。




・声優メッセージ
表シナリオクリア・LV50に達したキャラの声優メッセージが聴ける。
フルボイスゲーということもあり中の人ファンも意識した良いオマケ要素だと思う。


軽い挨拶から、キャラ語り、収録裏話、ゲームの話、自己紹介など内容は人それぞれ。
しっかりと語ってる方もいれば、あっさり気味で流している方もいる。
やっぱり熱く語ってくれるほうがゲーム愛・キャラ愛を感じてプレイヤーとしては嬉しいですね。




              • -

↓ネタバレ要素に注意




























・裏(異章)ラスボスの問題点
ネタバレを含む事は追記前に記述しているのでそれ前提で簡単に説明すると、
表シナリオは闇堕ち味方を回収し異界のゲートを閉じて国を救う事を目的だが、
裏シナリオでは異界のゲートが開いたことで異界の神に場所がバレた、100年後世界は滅びるぞって展開。
つまり表エンドはバッドエンドを先延ばしにしただけだと否定している。


唐突にボイスが合ってない旧魔神(厳密には主人公の片割れ)が登場し、その戦闘の度に「神」の存在が明らかになる。
神は異界のヤバい連中が攻めてこようが何もしないらしく、魔神は力を取り戻し異界の連中とやり合う予定だった。
ラスダン最深部… ポっと出おばさんをしばくと例の「神」が現れます。


どんな凄い存在かと思いきや…出てきたのは、(反転)
わがまま赤ちゃん(女の子グラでもない不気味胎児)で、
しかも魔神との約束を一方的に反故にし表の世界手に入れたという、あまりにも品のない設定。
見た目がキモいだけでなくクソガキ並の知能。なんと戦闘中でも攻撃を当てるとキモボイスを聞かされるという拷問付き。
スタッフ的には「気兼ねなく倒してください」と言いたいのだろうがあまりにも投げやりで雑で、がっかりさせられる。


見た目が可愛い、キャラに愛嬌がある、ダメな子だけど許せる、或いは悪役たる悪役的な要素があればまだしも
序盤の小悪党以下の存在感で、コンセプト否定のキモグラ、無能臭のぽっと出。
このゲームそういうんじゃねーだろ?何最後の最後で余計な事してんだよ!!



前作2では異界へ逃げた魔神(本気モード)との再戦という平凡ながら無難な終わりであった。
今作は俺たたエンドで全く締まらない上、EDを観ても達成感がわかない。
プラチナもあっさり取れるし裏進めるのは単純にやり込みたい人が大半だと思いますが、
シナリオ目的なら正直裏ラスボスまでやる価値無いです。表で終わって下さい。