まるたのました(仮)

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【感想】Judgment:終末サバイバルシュミレーション

Judgment:Apocalypse (Judgment:終末サバイバルシュミレーション)

https://store.steampowered.com/app/455980/Judgment/

デフォルト難易度、チャレンジモードを初クリアしました。







◆ストーリーについて
月一のキャンプを楽しんでいたあなたを含む三人の旅行者。
そんな中、突如二人のハンターが飛び出してきて、あなたに逃げるよう促しました。
直後、草の陰から『ホラー映画から出てきました』と言わんばかりの化け物が姿を表したのです。
ハンター達が応戦するも、いつの間にか囲まれてしまいます。彼らはあなたに逃げろと叫びました。
その場を立ち去ったあなたは、町を一望できる小高い丘へと登ると、そこには炎に包まれた町が目に飛び込んできました。

人々の悲鳴が聞こえてきます……町は危険故に戻ることができず、あなたは森の中へと戻ります。
森の空き地にて、落ち着いて現状を整理したあなたは、生き残るべく拠点を構えることにします。
さて、これからどうなるのでしょうか? ……という導入となっています。

それから、拠点や戦力を強化して悪魔の基地を襲撃したり、囚われた人間の救出を試みたり、
怪しいカルト集団に攫わた仲間を取り返したり……物語が進むにつれ真の敵の存在も見えてきます。

基本的に一本道ですが、エンディングはラストバトルの行動によって分岐します。

オカルトチームの意見を取るか、科学側の意見を取るかで結末が変化しますが、やる事はほぼ同じ耐久戦です。

ここからは感想ですが、

「ああやっぱそうなるよね……(汗)」 

……っていうのが率直な感想です。

淡々としているものの、一本のストーリーとしては王道的でわかりやすい内容でした。
悪く言えば、やっぱりこういう流れなのかよかと意外性に乏しいとも言えます。

エンディングについては、完全にどっちがマシなんだろうねというレベルで深い内容でもありません。
私は最初オカルトルートへ行きましたが、正直こいつらアホかと思いました(失笑)
こういう展開にするならクリア後のやり込みと紐付けた方がいいなと思ったけど、それも特になしというのが勿体ない。

逆に科学ルートを見ても、これは日本人は嫌いそうな展開だなーという印象です。
JRPGなら中盤の敵、帝国軍人の思考というか……いや、こっちの方がマシなのだろうけど。

ともあれ、ゲームを楽しむ分には程よい味付けになっているかなと思います。
ただ、『味付け』ならいいというだけで、ストーリー自体は今一つというのが私の最終評価となります。


◆拠点運営
はじめに三人の初期キャラを作成します。

注意しておくと、この段階からゲームが始まっており、初期キャラがクソ雑魚だとしばらくの間苦労するので良さげな能力のキャラが来るまで粘った方がいいでしょう。チュートリアルが始まり森の中に放り出されてゲーム開始です。


人を動かして木を伐採したり、水を汲んだり、料理で食料を得ていきます。

このように優先順位を付けると自動で作業をこなしてくれます。
各々の効率補正の高い(矢印は経験点増加)行動をさせるといいでしょう。

重要なことは手動、後は自動で早送りすれば拠点行動が進んでいきます。
生存者達は睡眠や食事を必要とし、コンディションが悪くなれば戦闘にも影響が出ます。
特に水や食料が尽きるとやがて死んでロストするため注意が必要です。

また、研究を進めることで建造物や装備品の作成ができるようになります。

研究施設、菜園、儀式場、そして襲撃へ備えた戦場作りをしていきます。KBF!
採掘や採石により鉱物や素材を得て、時にはスカベンジに出て敵の拠点を襲撃して稼ぎます。


……という感じで、拠点運営をしながら日々強化されていく襲撃に備えるのですが……


リムワールドと比べると個人に心情メーターなどがなく完全に駒として扱われます。
なので、食欲・睡眠欲以外は何も感じない。特徴はあるけど、個性はなく顔グラも被りまくりです。
想像で補うにしても情報量が少なく、本当に淡々としているというか……
逆に言えば、心情に気を遣う必要がないため楽とも言えますが、この点に期待はしない方がいいです。
(一応、イベントとして心情悪化やトラブルでマイナス補正が入ったりはします)

肝心のAIについてですが、行動の渋滞というか……紐が絡むような動きでモヤモヤします。タスク設定で優先したのに補正無しのキャラが勝手にやってるなんてことは幾度となくありました。

研究職が仕事場から遠くにある残骸を漁りにノロノロと歩いて行ったかと思えば、腹を空かせて何もせずに戻ってきたりと、何やってんだお前! と思わず叫んでしまいたくなります。

慣れて順応すれば、多少はそういったトラブルも減ってきますが……



◆戦闘について
拠点襲撃、要救助者、シナリオ進行など悪魔との戦闘は避けられません。
チュートリアルから厳しい戦いに見舞われ、実際序盤から厄介な敵も登場します。
ロード前提の難易度と言わんばかりに、容赦のない攻撃が終盤まで続きます。
特に、中盤の悪魔憑き&ゴーストや終盤の長射程高火力がヤバい、明らかに死人を出す調整です。
特にラストバトルは理不尽極まりなく、フェンスの裏や視界の陰から攻撃で気が付けば死んでます。

このゲームの一番キモになる点ですが、これが非常に難しい……
Xcomの影響を受けたとか何とか(私は未プレイなのでよくわかりません)


操作自体はRimworldに似ていて、私は直感的に操作することはできました。

ただ、遮蔽物は避けて通ったり、指示を出した敵以外は素通りするため、敵とかみ合わない動きになることもあり、そこから連打を受けて死人が出る……というのが、やっていてストレス要素となりました。

終盤、特に最終章のシナリオは死者を想定しているかのように難易度が跳ね上がります。

終盤のクソ豚は射程が9もあり火力も高い、ベリカスも異常に鬱陶しい……
ラストバトルも射超長のスナイパーが嫌がらせしてくるので、とにかく射程範囲がキツい。
ガッチガチに固めた近接もあっさり溶けるのが納得いかねー(怒)
あと堕天使(濃いのキューピッ奴)は中盤の敵じゃねーだろ……
こちらは最大7人しか敵陣突入できないのに、敵は強い上に多すぎるのが本当に辛い。

バランス面の不満は多々あり、防衛は兎も角攻め込む機会が多いため、仕様を理解しないと投げてしまう恐れがあります。
逆に言えば、戦闘におけるチート染みた要素がないので緊張感は味わえるかと。
超射程のスナイパーライフルをもってしても、移動・攻撃速度の面で万能ではありません。

拠点への襲撃は定期的に行われ、日が進む毎に敵が強くなっていきます。
序盤は拠点作りをする余裕がなく乱戦になり、死者も出してしまうことも……

私自身、中盤に至るまで菜園の十字路で耐え忍ぶ戦いをしていましたが、
結果的に辿り着いた形がこちら。

敵を一本道に押し込み、味方の遠隔武器の射程範囲に無理矢理入れて総攻撃! 
rimworldと違って建物は破壊されないため、敵は道を律儀に歩いてくれます。

欠点は遠隔持ちに多少の反撃を喰らう点ですが、こんな単純な構造でも乱戦よりずっと被害が減ります。
また、「防衛モード」という戦場への自動移動機能と合わせて使うと非常に効果的と言えます。
便利な反面、新人の設定忘れや仕事場から離れすぎていると袋叩き&死という事故にもつながります。
なので、雨水貯水器やらで拠点外周を覆うなどの、時間稼ぎのための建築も有効と言えます。



◆面白かった・良い点について

・日本語対応、翻訳はほぼ問題無し
所々漢字が中国向け?だったり、妙な訳もありますが、基本的なシステム面、ストーリーの解読には問題ありません。
大手ゲーですら日本語対応がない現状、実装して頂けるだけでとてもありがたく思えます。
(大分前買ったSwitch版ポルティアが雑過ぎて酷かったので、相対的に評価が上がっています)


・雰囲気作り
導入の演出はその手の映画にありがちですが、個人的に引き込まれるものがあります。
あちこちに散らばるグロテスクな骸の数々や、ダークな世界観が2Dで描かれ、人類の置かれている状況が視覚的に伝わってきます。


・詰み防止用のオートセーブ
通常のセーブだけでなく戦闘へ入る前にオートセーブができるため、
少なくともイベント戦闘で勝ち目がなくて詰んだという状況が作られ難い。


・セールで1052円(忘れた) というコスパの良さ
テラリアなど大手には及びませんが、質を考えると良い部類には入るのではないかと。



◆悪い・問題点

・リ ロ ー ド 地 獄

別にロードが長いという訳ではありません。むしろ、この手のゲーの割に早い方かと……
では、なんでこんな強調しているのかについて語りたいと思います。

このゲームは難易度が高いです、しかし初期設定以外で無理矢理難易度を下げる方法もあります。
それがセーブ&リロードの活用です。

初回プレイはロードを許容する方向でプレイしていたのですが、その中で色々気付いてしまいました。


このゲームは様々な要素がロードで変化します。
トレーダーの商品が変化する
来る直前の時刻にセーブ&ロードで自己啓発本を確定ゲットできる
スカベンジ報酬が、視認した直後に確定
ランク5&?報酬が来るまで移動ロードを繰り返す
スカベンジのマップに加え敵や箱の配置が変化
マップガチャ開催、不可能な敵の数でもワンチャンス生まれる
魂の変容(特徴変化)の結果が変化
制限付きだが、雑魚味方の強キャラ化が保証される。
ランダムイベントが変化する
偵察部隊と要救助イベント、周辺勢力との面倒事を操作可能

その他にも、チャンススキル発動を粘ったり、周辺勢力との第一印象を変化させたりできます。

その結果、プレイ時間の半分以上がロード地獄となり端的に言えばつまらなくなります。
一体自分は何をしているのか……何をやっているんだ? 
給料も出ないのに新薬を投与した植物が突然変異するまで見守る仕事でもしているのか? 
……という感じで虚無感に襲われます。

仕様を熟知していないとこのゲームは難しい。
そこから生まれる焦りが、心の闇がロード地獄を生み出すのでしょう。
私はこのリロード地獄に陥ったせいで、「もう止めたい…さっさとクリアしよう」と意識が向かいました。

なので、ロードは単純に全滅クラスの不幸が起きたらやると自制した方がいいでしょう。
なお、ラストバトルはロードしてもクリアできない難易度なので入念な準備が必要です。


・顔グラが被る上にバタ臭い
単純にパターン不足ですね。ただ、いつでも変更可能なので調整は可能です。
歩行グラもエディットできるため、そこで変化を付けるのもいいと思います。


・ゲーム全体の変化に乏しい
単純に敵が強くなる、数種類のマップを漁ってスカベンジ、拠点を見守る……これの繰り返し。
生存者も駒でしかなく、脳内で物語も作り難い(愛着が湧かないという訳ではないのだけど)

要素の多いRimworldと比べると流石に飽きやすいかなと思います。
コロニー運営要素を期待するなら、RimworldとModでいいなって話になってしまうという……


・一部バグあり
農業のスキルが空白だったり、部分的な未完成要素はあります。


◆まとめ
ダークな世界観と悪魔に抗う生存者たち。
醜悪な悪魔と転がる骸を見て、プレイヤーも使命感を掻き立てられる……のですが、

リロード地獄のせいで二周目はやりたくないゲーム……

私個人の評価はこのようになりました。
リロードを極力絞ってもクリアは可能ですが、かなり長時間消費します。
初期の難易度設定を易しいものにすべきだったなと若干後悔しました。

クリア後のやり込みは特になく、ただ日々が繰り返されるだけなのでModでも入れない限りはもういいでしょう。
二周目は勘弁して欲しいといいつつ、ハロウィンモードなど他の要素もあるので、もう少しだけやってみたいと思います。




・このゲームを知るきっかけとなった動画です
www.youtube.com
残念ながら未完となりましたが、紹介動画としてはいい内容だと思います。
動画では英語ですが、現在は日本語対応されています。